『The Tender Cut』超シュールでグロテスクな映画を題材にしたゲーム

どうもホラーゲーム実況者のぴーちすです。

 今回ご紹介させていただくゲームは

『The Tender Cut』

タイトルを直訳すると「柔らかい切り身」

タイトルからはどのようなゲームかは想像できませんが、かなり過激な内容となっておりますので、実況のみでなく本エントリーをお読みくださる場合もご注意ください。

作者・ダウンロードサイトなど

iliaiiuliia氏

『The Tender Cut』の作者はiliaiiuliia氏でNo, thanksという会社で開発を行われているらしいです。

らしい…というのも、このiliaiiuliia氏に関する情報があまり入手できず、記事として記載させていただくに至りませんでした。

No, thanks@iliaiiuliia(Game Jolt)

何か情報をお持ちでございましたら、何卒ご提供の程よろしくお願い申し上げます。

ダウンロードは?

上記にGame Joltのiliaiiuliia氏のユーザーページへのリンクを貼らせていただきました。当該ユーザーページからゲームのダウンロードサイトにアクセスすることができます。

ちなみに下記リンクからもアクセスできますので、手間を省きたいとおっしゃる方はどうぞ下記をご利用ください。

The Tender Cut(Game Jolt)

ゲームの元になった映画『アンダルシアの犬』

さて通常ならこれ以降ゲーム内容についてご紹介させていただくのですが、本エントリーにつきましてはネタバレの前にもう一つご紹介させていただきたいことがございます。

それは『The Tender Cut』の元になった映画について。

このゲームの世界観は1929年に公開された『アンダルシアの犬』という映画を元に創られております。

ちなみに監督・脚本はルイス・ブニュエル氏、サルバドール・ダリという、超天才芸術家タッグによる映画です。ルイス・ブニュエル氏が初めて認められた作品であるとされております。

内容は男女の痴情のもつれを描いたものではございますが、どのシーンも難解で不気味ですらあります。というのも、当時芸術家集団では「シュルレアリスム」というシュールの追求が流行っており、かのパブロ・ピカソ氏もその流派に所属しておりました。

ブニュエル氏はその流派に正式に認めてもらうべく、この『アンダルシアの犬』をダリ氏と共に打ち出したのです。

今回のゲーム『The Tender Cut』は上記の映画『アンダルシアの犬』で最も衝撃的であった冒頭の「女性の目に剃刀を入れるシーン」が流れるなどかなり多くの影響を受けております。

ゲーム内容

YouTubeに実況動画をアップロードさせていただきましたが、諸事情により動画をご覧になれない方もいらっしゃるかと存じますので、以下に『The Tender Cut』がどのようなゲームであったかをご紹介したく存じます。

操作方法

移動:WASDキー

調べる・掴むなど:左クリック

視点操作:マウス移動

タイトル画面

ゲームを起動するとピアノのクラシカルな音楽と共にタイトル画面が表示されます。

『The Tender Cut』の音楽はミュージシャンのShawn Jones氏(Twitter)が制作なさったようです。

動画ではマウスカーソルに何故かモザイクのようなものが入っておりましたが、実際は人差し指を立てた手がマウスカーソルになっておりました(私が故意にモザイクをかけたわけではございません)。

ちなみに「Options」では明るさ・音量・ウィンドウモードにするかを設定できます。ビックリ演出などはございませんが、怖いゲームが苦手な方で不安をお持ちの方も安心してプレイできる設定にすることもできます。

「Watch」をクリックするとゲームスタートです。

意味深なオブジェの一覧が表示されます。カーソルを合わせると、「あぁん」とか「おぉん」とか聞こえてきて、ドキドキしてしまいます。

これらのどれを選んでも、本編開始です。鍵が伸びる(ローディング)と、いよいよ3Dゲームになります。

基本的には自由

順にご紹介したいのは山々ですが、諸事情よりまずはエンディングからご紹介申し上げます。

一旦エンディングを迎えますと以下のようなテレビ画面が並んだような画面が表示されます(エンディングによっては背景が黒い場合もございます)。

最初はほとんどが砂嵐でロックされており、プレイヤーの行動によって解除されていきます。

『The Tender Cut』自体にストーリーなどは無く、プレイヤーは自由に部屋の中を歩き回り上記のコレクションを達成し、シュレアリスムを体験するようなゲームです(だと思っております)。

そこで各要素の解除条件を動画後改めてプレイして、検証してみました。

見るとちょっと面倒くさそうとお思いになるかもしれませんが、実際はそれほど面倒ではないので一つ一つお付き合いいただければと存じます。

①実は最初の画面から

先にタイトル画面の紹介で沢山の意味深なオブジェが表示されている画面をご覧いただいたかと存じます。

実はすでにそこからコレクション要素が始まっていたのです。

これらから女性的なオブジェを選択すると左のテレビが、男性的なオブジェを選択すると右のテレビが解放されます。

…つまり一度のプレイで全てを解放することはこの時点で無理なんですね。

②写真を拾う

ゲーム中、床に写真が落ちていることがございます。場所はランダムなのですが、椅子や鉢植えの陰など見つけづらい場所にあることが多いです。

そしてこの写真には2パターン(種類では4種類以上)あって、これらの種類により2ルートに分かれます(写真の内容はおそらく①で選択したオブジェに対応しているのだと思います)。

③壁のアリの巣

部屋に掛けられている2枚の絵の内、手にアリが群がっている絵がございます。

これを調べると絵が落下し、その裏の壁にあった穴から大量のアリが出てきます。「穴を見つける」というコレクション達成です。

 

その後、穴からはアリが自ら出てこなくなります。そこでアリの穴をつついてみると、そのクリック数に応じてアリが無限に出てきます。これで「穴をつつく」というコレクション達成です。

 

さらにこの出てきた「アリをクリックして潰す」と、コレクション達成です。

ここまでが③の内、穴だけで回収できるコレクションです。


次はテーブルにあるタバコとライターを使います。

タバコとライターは別のアイテムですが、両方を持つことが出来ます。両方を持った状態でクリックすると、タバコに火をつけることができます(ライターになかなか火がつかないため、何回かクリックする必要がございます)。

「タバコに火をつけて、喫煙する」ことによりコレクション達成となります(上記の図では④としてしまっておりますが、④でも火のついたタバコを用いますのでご容赦ください)。

 

この火のついたタバコをなんとあの壁のアリの巣に差し込むことができます。

これにて「アリの巣にタバコを差し込む」というコレクション達成です。

④手とアリの巣

さてアリの巣はまだ関係してくるのですが、ここで項目分けさせていただいたのは、もう一つ特殊なアイテムが登場するからです。

それは切り落とされた手。

まずはその入手方法からご紹介しましょう。

まずはベランダの鉢植えに生えている葉っぱを引っこ抜きましょう。これで「葉っぱを抜く」というコレクション達成です。

 

鉢植えの中には件の手が埋まっております。クリックすることで、掘り返すことができます。

これにて「手を見つける」というコレクション達成です。

 

次にこの手をアリの巣に差し込みましょう。

これにて「アリの巣に手を差し込む」というコレクション達成です。

 

そしてこの手にも穴が開いており、先ほども用いた火のついたタバコをセットすることができます。

これで「壁の手にタバコを差し込む」というコレクション達成です。

⑤テレビ

プレイヤーとして最初に見るテレビ。気づきにくいですが、実はこれ、入力切替ができるのです。

真ん中の2つのボタンが入力切替で、左側のボタンを押すと砂嵐になります。その砂嵐の状態でテレビ左端についているつまみを回すと、チャンネルの切り替えができるのです(ちなみに右端はテレビの音量で、コレクションとは直接関係ございません)。

普通は砂嵐なのですが、特定のチャンネルに合わせると、映像が映し出されます。

「目」「壁紙の剥がれ目」「穴の開いた手」「鍵」の4チャンネルがあったかと存じます。これらの全てを見なければならないかは不明ですが、ともかく見ることで「テレビの隠しチャンネルを見る」というコレクション達成です。

⑥蛾とのバトル

実況動画では常に関わってきた「蛾」について。

まずは蛾を解放するところから始めましょう。

テレビとは反対側の椅子の近くに落ちている本を手にとって手離すと、物音がします。

その方向を見ると箱が出現しております。

これにて「箱を出現させる」というコレクション達成です。

 

しかしこの箱には鍵がかかっていて、鍵が無ければ開けることができません。その鍵は、箱が描かれている絵をクリックして傾けることで地面に落ちてきます(アリの手の絵とは反対側の絵です)。

地面に落ちた鍵を拾うと、「鍵を入手する」というコレクション達成となります。

 

この鍵で先の箱を開けると、その中から生きた蛾が飛び出てきます。

これにて「蛾を解放する」というコレクション達成です。

 

さらにこの蛾に何かアイテムを投げつけてみましょう。実況動画内では箱を投げつけましたが、剃刀でも大丈夫でした。

すると蛾が潰れて、死んでしまいます。これで「蛾を亡き者にする」というコレクション達成です。

⑦剃刀とヤスリ

テレビ側の椅子のそばにヤスリが落ちております。さらにベランダには剃刀が落ちております。

これらも先のライターとタバコのように同時に手に持つことができ、手に持つと自動的に剃刀の刃を研ぎ始めます。

これにて「剃刀の刃を研ぐ」というコレクション達成です。

⑧月と目

一回のプレイ内で実績をある程度達成していくと、ベランダから見える月に変化が生じます。眺めていると目に変化しはじめ、こちらに迫ってくるのです。

この現象を目の当たりにすれば、「月が目に変わるのを見る」というコレクション達成です。

 

さらにこの目を剃刀で切り裂くことができます。

これにて「目を切り裂く」というコレクション達成です。

実際これらはゲームクリアに必須なので、ご紹介にも及ばないかとは存じます。

⑨エンディング

さて月の目を切り裂くといよいよエンディングなのですが、ここで分岐がございます。

部屋の家具がほとんどなくなり、代わりに扉が出現しております。残されたのはテレビと椅子のみ。

椅子に座るか、扉の奥に進むかで分岐するのです。

椅子に座ると若干大人向けな映像を流したテレビをまじまじと見てエンディングとなります。黒背景のエンディングです。

扉の置くに進むと、浜辺が描かれた大きな絵画の側のベッドで眠ってエンディングとなります。白背景のエンディングです。

どちらもコレクション要素の対象ですので、どちらも見なければいけないエンディングかと存じます。

で、集めるといいことあるの?

実況内ですべての実績を解除することはできましたが、皆様にはそれによって何が起こったかをお見せすることはできませんでした。

その後も様々な操作をしたり、他の方の動画を拝見させていただいたりともがいたのですが…

 

 

結局何もございませんでした。

何かお気づきになられましたら、是非お教えいただけますでしょうか。

まとめ

シュレアリスムってむつかしい。

最後までお読みくださいましてありがとうございました。

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