「Toad Fly」という言葉を検索すると、ヒキガエルの画像などがヒットします。そのヒキガエルの鼻の穴の中にはおぞましいほどの幼虫が。これがToad Flyという名で呼ばれているハエの幼虫だそうですが…?
分類:珍生物・病気・畸形・グロ・フォビック
危険度3
以下は、私が「Toad Fly」を検索した時のリアクション動画です。ぜひご覧ください。
この記事では「Toad Fly」の詳細と検索してはいけない言葉として分類された理由を詳しく解説しますので、最後までお楽しみください。
「Toad Fly」とは
検索してはいけない言葉とされているToad Flyとは、学名で「Lucilia bufonivora」(ルチリア・ブーフォニヴォラ)と呼ばれるハエです。キンバエという緑色に光るハエに属しています。Toad Flyの成虫にも緑色の光沢があります。
なぜ「Toad Fly」と呼ばれるのか?
Lucilia bufonivoraが「Toad Fly」と呼ばれるのは、ヒキガエルなどの鼻の穴に卵を産み付け、孵化後はそのカエルを鼻の組織から脳の組織へと食べ進んで成長していくという特別な性質があるからです。
成虫は花粉や花の蜜を食べますが、幼虫は主にヒキガエルの生きた肉を食べる寄生虫です。北西ヨーロッパでよく見られるとのことで、Bufo bufo(ヨーロッパヒキガエル)によく寄生することから、Lucilia “bufo”nivora(カエルヤドリキンバエ)という学名が付けられたようです。
成虫と幼虫の見た目
- 成虫
成虫のToad Flyは、大きな茶色の複眼、鮮やかな金属緑色の胸部と腹部を持ち、剛毛の黒い毛に覆われています。また、一対の膜状の暗い縞模様の半透明の羽を持っています。 - 幼虫
幼虫は、死んだ動物や腐った肉に生息する他のクロバエの幼虫に似た、クリーム色の白いウジ虫です。
「Toad Fly」の幼虫の寄生
Toad Flyの寄生には以下のような特徴があります。
弱ったり傷ついたヒキガエルが標的
成虫のToad Flyは、主に弱ったり傷ついたヒキガエルの鼻孔付近に戦略的に卵を産み付けます。孵化後、幼虫は鼻孔組織を慎重に食べ進み、鼻腔の複雑な通路内を移動します。成長するにつれて、これらの貪欲な幼虫は宿主の目や脳、その他の重要な組織を食べ尽くします。
また、卵が傷口に産み付けられる場合もあり、この場合は宿主の肉を食べます。
宿主が死亡し、幼虫が組織を完全に消費して成長を終えると、土壌に潜り蛹化します。
温度に敏感
Toad Flyの幼虫は温度に敏感で、14°Cから29°Cの範囲内でしか生存できません。この範囲を下回ると、摂食を停止し、宿主を離れて浅い土壌に潜り冬眠を試みます。
大型のヒキガエルが標的
オランダで行われた研究では、Toad Flyが主に大型のヒキガエルを標的とし、幼体や1年齢個体はほとんど影響を受けないことが判明しました。調査対象のヒキガエル全体の8%がToad Flyの幼虫の宿主となり、その後死亡することが確認されました。これはToad Flyの活動がヒキガエルの個体群に大きな影響を与えていることが示されています。
何故検索してはいけないのか?
画像検索ではToad Flyの幼虫に寄生されたヒキガエルの画像がヒットしますが、鼻腔から大量のウジムシが出ていたり、ヒキガエルの頭部が既に食い尽くされていたりとかなり衝撃的です。数個ではなく、大量の卵が産みつけられることから、集合体恐怖症の人にも注意が必要です。
不用意に検索すると衝撃的な画像がヒットすることから検索してはいけない言葉になっているのだと思われます。
「Toad Fly」を振り返って
今回は危険度3の検索してはいけない言葉「Toad Fly」について詳しくご紹介しました。
大量のハエの幼虫に寄生されたヒキガエルという自然界のものであり、非人道的なコンテンツではありませんでしたが、やはり衝撃的ではあるので、検索する場合は注意してください!
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