「MOTHER2 ギーグ」検索してはいけない言葉?!

「MOTHER2 ギーグ」と検索すると、スーパーファミコン用ソフト『MOTHER2 ギーグの逆襲』というゲームに登場する「ギーグ」という敵に関する情報がヒットします。そのギーグの見た目が怖すぎるとのことですが、一体どんな敵なのでしょうか?!

分類:ホラー・サイケ・点滅
危険度2

以下は、私が「MOTHER2 ギーグ」を検索した時のリアクション動画です。ぜひご覧ください。

検索してはいけない言葉を実況しようぜ!#1【1STPAIなど】

この記事では「MOTHER2 ギーグ」の詳細と検索してはいけない言葉として分類された理由を詳しく解説します!

この記事には『MOTHER2 ギーグの逆襲』のネタバレを含んでおります。閲覧の際は、予めご了承ください。

『MOTHER2』とは?

『MOTHER2』は1994年に発売されたRPGで、アメリカを彷彿とさせる架空の世界を舞台に、少年ネスと仲間たちが地球を救うために宇宙征服を企む邪悪な存在「ギーグ」と戦う物語です。

あらすじ

少年ネスは、ある夜に家の近くに隕石が落下するという事件に遭遇します。そこで未来から来た虫型生命体バズ・バズと出会い、地球を救う使命を託されます。

彼は旅の中で、心強い仲間たち(ポーラ、ジェフ、プー)と出会いながら、邪悪な力を操るエイリアン「ギーグ」に立ち向かいます。最終的に、ギーグとの戦いは異次元空間での壮絶なクライマックスに!

独特な世界観

『MOTHER2』はシリアスなストーリーを持ちながらも、ユーモアや独特な言葉選びによって表現が和らげられています。例えば:

  • 装備品の名前が「ボロいバット」や「いいバット」など、直接的ではない表現。
  • 敵を倒した際に「〇〇はわれにかえった」など、命を奪わないメッセージ。

こうした工夫は、プロデューサーの糸井重里さんのセンスが光る部分です。全体的にゆるめの世界観で敵に恐怖を感じる場面は少なめだと思います。

「ギーグ」について

ギーグは『MOTHER2』のラスボスであり、宇宙征服を企む存在です。その見た目と背景には、次のような特徴があります。

実際の姿は以下のプレイ動画などで確認することができます。

MOTHER2 ラスボス ギーグ戦【マザー2】(YouTube)

外見

第一形態

腸のような管に囲まれた球体で、主人公の顔が浮かび上がるなど、意味深な演出が不気味です。

第二形態

抽象的で狂気的なビジュアルが特徴。赤と黒のシルエットや流動的な形状が、プレイヤーに不安感を与えてくる異形の存在です。

どういう状況?

ギーグは過去の世界の「最低国」という場所から主人公たちのいる現在の世界に影響をもたらしていました。そこでギーグを倒すには過去の世界に行かなければならないのですが、ゲーム内の最新技術でも生物を過去に飛ばすことはできません。そこで主人公たちは魂をロボットに移植し、過去にタイムスリップして戦いに挑むことになります。

第一形態は「あくまのマシン」

そして過去の最低国を進んでいくと、巨大な装置「あくまのマシン」と主人公のお隣さんのポーキーがいます。

第一形態のギーグはこのあくまのマシンの中心に位置しており、このマシンで悪の力を抑え込んでいる状態であるとのこと。

あくまのマシンはギーグの力を抑え込むと同時にギーグの体を守っているので、こちらの攻撃を全て反射してきます。

第二形態は暴走状態

第一形態の状態ではギーグにダメージが通らないので、ポーキーに攻撃を与えていくことになります。そしてポーキーが弱ると…あくまのマシンのスイッチを切ってしまいます。

そしてポーキーは語りかけてきます。

怖いだろ!おれだって怖いよ。

ギーグはもう考える事すらできないし 自分が何をしているのかも、もうわからないんだ。

ギーグは自分の力のあまりの強さで自分の人格さえ破壊してしまったのさ。

とんでもない力の大馬鹿野郎さ!ギーグは!

けっけっけっ!ネス、エサになれよ…ギーグの!

ポーキーはどこかへ行ってしまいます。ギーグはその力のあまり、自我を失い、暴走状態に陥っているようです。

なぜ検索してはいけないのか?

ギーグが検索してはいけない言葉とされる理由は、その不気味で抽象的な外見や、異様なセリフが原因です。特に第二形態での姿と、ゲーム中での心理的恐怖を煽る演出が、トラウマを植え付けるほどのインパクトを持っています。

外見をよく見るともっと怖い

第一形態の「あくまのマシン」に守られた状態のギーグもなかなか不気味ですが、第二形態のギーグの外見をよく見ると不穏な影が見えてきます。

ぱっと見、背景一杯に苦しんでいるような顔が映っているように見えますが…

よく見ると、人間の胎児のシルエットのようになっているのです。ラスボスに唐突に胎児のシルエット、それも赤と黒を基調にしたシルエット…これは何か不穏な裏設定があるのではないかと勘繰ってしまいますし、何より不気味ですよね…

ギーグのセリフが生々しい

第二形態のギーグにある行動をするとギーグが苦しみだします。そのセリフが怖い…

……ウレシイ…
…カナシイ…ネスサン。
……トモダチ…

アーアーアー
………ネスサン…。
キ モ チ イ イ…

ネス!
ネス!
…イタイ、イタイ…

ネスサンネスサンネスサンネスサンネスサンネス
サンネスサンネスサンネスサンネスサンネスサン
ネスサンネスサン・・・・

このときのセリフは王道RPGで勇者に倒されそうな魔王のセリフとは全く違う印象を受けます。

あのポーキーも怖がる

基本的に生意気で鼻っ柱の強い悪ガキキャラのポーキーが珍しく、

怖いだろ!おれだって怖いよ。

くーっ、悲しい話だよ。涙がでるね。おれもドキドキしてるんだよ。
…怖くてさ。この真っ暗闇に向かって助けを呼んでみるかい。

など真剣に自分側であるはずのギーグのことを怖がります。

以上のように、ギーグは『MOTHER2』の中でもかなり異質の怖い存在として君臨しています。ゲーム史に残る印象的なラスボスであり、その恐怖感から検索してはいけない言葉とされています。

補足①前作との関係

『MOTHER2 ギーグの逆襲』の前作である『MOTHER』というファミリーコンピューター用ソフトでもギーグが登場します。

見た目は怖くない

宇宙人が主人公(『MOTHER2』の主人公とは別人です)の祖父母を拉致し、彼らにギーグの子守りをさせていました。

一作目ではそのギーグがラスボスとして登場するのですが、その見た目がこれです。

『MOTHER2』のギーグとは全然印象が違います。少し強そうで怖いかもしれませんが、不気味・トラウマとまではいかないと思います。

撃破前のセリフは…

ナゼ コノワタシガ コンナウタニ
ヤブレタノダ・・・・
ワタシハ カナラズ オマエタチヲ
・・・・・・・・マタ・・・・イツカ ・・・・

何故この私がこんな歌に
敗れたのだ・・・・
私は必ずお前たちを
・・・・・・・・また・・・・いつか・・・・

いつかまたリベンジしに来るようなセリフです。

『MOTHER2』のギーグと同一存在?

では『MOTHER2』で登場したギーグは『MOTHER』のラスボスと同じ存在なのでしょうか?これには諸説あるようです。

別存在説

『MOTHER』と『MOTHER2 ギーグの逆襲』には繋がりは無いとされています。

『MOTHER』は1980年代のアメリカが舞台なのに対して、『MOTHER2』はイーグルランドという架空の世界が舞台。世界が少し異なるのです。

ここから『MOTHER』のギーグと『MOTHER2』のギーグは別の存在なのではないかと言われています。

同一存在説

一方で明確な情報源はわからないのですが、当時糸井重里氏がインタビューにて「2のギーグは成長して成人したギーグ」と語ったことがあるそうです。

『MOTHER』のギーグが成長した姿が『MOTHER2』のギーグであるということなのでしょうか?タイトルに「ギーグの逆襲」とあるのでその可能性はありそうです。

さらなる次回作『MOTHER3』では時空やパラレルワールド間の移動に関する話が登場することから、もしかしたらギーグはパラレルワールド間を移動したのではないか、とも言われています。

また『MOTHER2』のギーグの第二形態を逆さにしてみると、『MOTHER』のギーグの顔のように見えるという意見もありました。

補足②ギーグ誕生の裏話も怖い?

『MOTHER2』の世界観には決して馴染むことが無いくらい不気味なボス「ギーグ」。

この誕生裏話が糸井重里さん主催の『ほぼ日刊イトイ新聞』のインタビュー「『MOTHER』の気持ち」にて語られています。

参考:第7回「ギーグのセリフ、作っててもきつくてさ」

憲兵とバラバラ死美人

詳しくはそちらを読んでいただきたいのですが、端的に言えばギーグは「糸井重里さんが子どものとき映画館で『憲兵とバラバラ死美人』という映画を間違って見てしまったというエピソードが元になっている」とのこと。

その映画には非人道的に男性が女性に無理矢理に性的暴行を加えるシーンがあったそうです。

そのシーンを見てしまった当時少年の糸井さんは元気がなくなってしまったそうです。

糸井さんはその時感じた物を「犯罪とエロティシズムが隣り合わせになったときの恐ろしさ」と語っておられました。

私には詳しくはわかりませんが、「少年にとって目の前のスクリーンに映っている行為(性的暴行自体)は何かわからない恐ろしい物。しかしそこに垣間見えた『おっ〇い』(少年の理解できるエロ)が別の恐ろしさを際立たせた」ということなのでしょうか…

「イタイ」は「おっ〇い」?

ギーグの「イタイ」というセリフはその映画で言う「おっ〇い」だという旨は明確に語っておられました。「キモチイイ」などもそうなのかもしれません。

ギーグは「何かわからない恐ろしい存在」として襲い掛かってきます。

そこでゲーム側は終盤にギーグに「イタイ」と言わせ、「生きている感じ」「これから取り返しのつかないことをしようとしている感じ」を見せてプレイヤーの心を揺さぶる演出をしたのではないでしょうか。

やはり糸井重里氏はテキストベースでもプレイヤーにギーグ戦での恐怖を抱かせるように工夫していたように感じます!

さいごに

今回は危険度2の検索してはいけない言葉「MOTHER2 ギーグ」について詳しくご紹介しました。その恐怖は、一度検索すれば忘れられないほどのインパクトを持っています。他にも検索してはいけない言葉に関する記事を随時更新していますので、興味があればぜひチェックしてみてください。

危険度2の検索してはいけない言葉一覧

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