Do you have a grudge?:呪怨の家を探索するフラッシュホラーゲーム

『Do you have a grudge?』とは、映画『呪怨(じゅおん)』を題材にしたホラーフラッシュゲームで、クリックアドベンチャータイプの脱出ゲームです。

内容が怖いだけではなく、ビックリ要素がある「ビックリフラッシュ」でもあるので、心臓の弱い方はご注意ください。

以下は、ぴーちすによる『Do you have a grudge?』の実況プレイ動画です。

呪怨のフラッシュゲーム - Do you have a grudge?【実況プレイ】

本記事ではホラーフラッシュゲーム『Do you have a grudge?』について詳しく解説します!

『Do you have a grudge?』とは

『Do you have a grudge?』は、ハリウッド版『呪怨(The Grudge)』のプロモーション用に制作されたフラッシュゲームです。

ハリウッド版『呪怨(The Grudge)』

ハリウッド版『呪怨(The Grudge)』は、2002年に公開された『呪怨』という日本のホラー映画を、ハリウッドでリメイクした映画です。

『呪怨(The Grudge)』のあらすじは以下の通りです:

留学生のカレン・デイヴィスは、認知症の老婆の介護を担当するため、日本の東京にあるウィリアムズ家の家に派遣されます。ウィリアムズ家ではなく、この家屋自体に恐ろしい過去があり、そこに住む家族は呪われていました。カレンが到着すると、すでに家の中には霊的な存在が漂い、次々と不気味な現象が起こり始めます。カレンは、呪いの原因とその恐怖に立ち向かうことになりますが…?

『Do you have a grudge?』の内容(ネタバレ無し)

ゲーム『Do you have a grudge?』は、ハリウッド版『呪怨(The Grudge)』のプロモーション用に制作されたフラッシュホラーゲームということで、そのストーリーは映画版第一作目に基づいております。

プレイヤーはカレンと同じように、この家に介護ボランティアで訪れる留学生となり、ウィリアムズ家での介護をこなしながら、恐怖の家を探索していくことになります。

ゲームの設定やシステムは非常に緊張感があり、細かい演出が恐怖を引き立てる、ホラー脱出ゲームです。

ゲームのポイント

  • 依頼の進行: プレイヤーは3つの依頼をこなす形で進行しますが、依頼内容は毎回変わり、ランダム要素があるため、プレイごとに異なる体験ができます。
  • 探索の怖さ: 1階、2階を選んで探索を進めることになりますが、移動の際には不気味な演出や鏡に映る幽霊のような影が見えるなど、常に緊張感が走ります。
  • 時間と順番: ゲームには時間制限や調べる順番の制限がある可能性があり、プレイヤーは効率よく依頼をこなす必要があります。

ゲームの進行は恐怖感と探索のバランスが絶妙で、何度もプレイしたくなる魅力があります。

本記事の後半には『Do you have a grudge?』のネタバレ有りの解説もありますので、もしネタバレを知りたい方は、是非最後までお読みください!

『Do you have a grudge?』のURL

Do you have a grudge?(過去の公式サイト)
※閉鎖されているので、アーカイブリンクを貼っています。
※注意:音が鳴ることがありますので、音量にはご注意ください。

VirusTotal安全
ESET警告なし
以上の事から、記事執筆時点では、『Do you have a grudge?』のアーカイブに、パソコンやスマートフォンにウイルスを仕込まれるようなリスクは確認されていません。

『Do you have a grudge?』のネタバレ

YouTubeに『Do you have a grudge?』の実況動画をアップしましたが、実況動画が苦手な方や何らかの理由で動画が見られない方もいらっしゃるかもしれません。

そこで、ゲーム『Do you have a grudge?』がどのようなゲームか、以下に紹介します。

以下は『Do you have a grudge?』の重大なネタバレを含みます!
ネタバレ注意です!!

『Do you have a grudge?』のオープニング

ゲームを始めると、まずムービーが流れます。ムービー中、以下のような文字が表示されます:

白人男性が映る瞳のアップ。うっすらと「IN THE GRIP OF A POWERFUL RAGE」の文字が見える。

『Do you have a grudge?』のオープニングムービー

WHEN SOME ONE DIES
IN THE GRIP OF A POWERFUL RAGE
A CURSE IS BORN.
THE CURSE GATHERS IN THAT PLACE OF DEATH.
THOSE WHO ENCOUNTER IT
WILL BE CONSUMED BY ITS FURY.

人がつよい怨みを持って死んだとき、呪いが生まれる。
その呪いは死んだ場所に集まる。
その呪いに遭遇した者は
その怨みに食い尽くされるだろう。

これは映画『呪怨(The Grudge)』の冒頭で表示される文です。

ムービー後、画面には「What’s your name?(お名前は?)」と表示され、名前を入力する画面が出ます。

黒い背景に白い文字で、左から「First Name」「Initial」の入力欄。その右に「PROCEED」ボタン。

名前の入力画面

ここでは本名でもハンドルネームでも入力できます(省略はできません)。「First Name」には名前を、「Initial」にはイニシャルを入力しますが、適当に入力しても問題ありません。

入力後、右側の「PROCEED」をクリックして進みましょう。

すると、何か不気味な契約書が現れ、中央には自分の署名が表示されます。

介護センター ボランティア・プログラムの「受諾の手紙」。そのタイトルの下に赤い字で、先ほど入力した名前のサイン(ここでは例として「PEATIS P.」)があり、その下に赤い「PROCEED」という文字。

日本の介護センター ボランティア・プログラムの書類という設定なので、日本語も書いてあります。

その契約内容には「介護センターボランティア・プログラム」という文字があり、その下には先ほど入力した名前のサインが。『呪怨(The Grudge)』の主人公と同じ立場にあるかのようです。最後に赤い「PROCEED」をクリックし、不気味な演出後に進みます。

3つの依頼

主人公が介護ボランティアとして家に入るところからゲームが始まります。やはり、あの『呪怨』の家です。

薄暗い家の中。左は2階に続く上り階段、右には1階に続く廊下が闇の中に浮かび上がっている。

左には2階への階段、右には1階の奥に続く廊下が…

家に入ると、画面中央にメモが表示され、3つの依頼が書かれています。

ミッションは英語で書いてありますが、後に日本語で解説します。

これらの依頼内容はプレイごとに異なり、全部で6種類あります:

  • Dinner is in the fridge. Make sure Mom eats something.
    夕食は冷蔵庫にあります。母が何か食べたことを確認してください。
  • Call me when you ~
    帰る時に電話して下さい。
  • Call me if you need anything.
    何かあったら電話してください。
  • Change the sheets in Mom’s bedroom.
    母の寝室のシーツを交換してください。
  • The laundry is in the upstairs bedroom.
    洗濯物は2階の寝室にあります。
  • Mom’s pills are in the bathroom. She needs one every 4 hours.
    母の薬は浴室にあります。4時間ごとに1錠必要です。

このうち、ランダムで3つの依頼が与えられ、その3つの依頼をこなしていくゲームです。

6つの依頼の攻略

この記事では6つの依頼を順番に紹介していきます。

冷蔵庫の夕飯

  • Dinner is in the fridge. Make sure Mom eats something.
    夕食は冷蔵庫にあります。母が何か食べたことを確認してください。

冷蔵庫は、1階のキッチンにあります。まずは最初の画面で、2階ではなく、1階を選択する必要があります。

このとき、鏡に女性の影が映り込むムービーがあり、とても怖いので注意しましょう。

ムービーの後、3方向に進める画面に移ります。

キッチンへ最短距離で行きたい場合、左上をクリックしましょう。そうすることで、キッチン・ダイニングに進むことができます。

キッチン・ダイニングの左奥に冷蔵庫が見えます。これをクリックしましょう!

冷蔵庫をクリックすると、このミッションはクリアとなるはずです。

※ミッションをクリアすると、紙に書いてある文字の色が薄くなるのですが、このミッションについては、キッチンに入った時点で薄くなります。もしかしたら、冷蔵庫を見ることは、必須ではないのかもしれません。

リビングから電話する

  • Call me when you ~
    帰る時に電話して下さい。
  • Call me if you need anything.
    何かあったら電話してください。

電話は1階のリビングにあります。

鏡のムービーを見た後の画面で、右側をクリックするとリビングへ進むことができます。

リビングへ進んだ後、赤く点灯した電話をクリックしましょう。留守電メッセージを聞くことで、このミッションは進行します。

メッセージには「スーザン」とのやり取りがあり、スーザンが登場することで、ゲームのストーリーが少しずつ明らかになります(後述)。

留守電を聞いた後、電話機の左下にあるボタンを押すことで、どこかに電話をかけることができます。すると、どこかから着信音が聞こえてくるのですが、このミッション自体には関係がなさそうなので、これについても後述いたします。

母の寝室のシーツ交換

  • Change the sheets in Mom’s bedroom.
    母の寝室のシーツを交換してください。

母の寝室も1階にありますが、キッチンやリビングを経由して行く必要があります。

寝室に到着するとミッションがクリアされるのですが、ベッドの上にはパズルのピースが散りばめられています。パズルを解くと、写真が完成しますが、この行為がクリアに必須かどうかは不明です。

2階の寝室で洗濯物をゲットする

  • The laundry is in the upstairs bedroom.
    洗濯物は2階の寝室にあります。

2階の寝室で洗濯物を探すミッションです。

階段を登った後、右の部屋をクリックして寝室へ進みます。

押入れをクリックしても、押し入れが開きません…。

何度もクリックすると…?

俊雄君の登場シーンがあるので注意です!

洗濯物のミッションが終わった後、押入れの上に次のクリックポイントが現れます。ここから先に進むと、呪怨の家にお馴染みの「屋根裏部屋」への道が開かれます。

お風呂場で薬を取る

  • Mom’s pills are in the bathroom. She needs one every 4 hours.
    母の薬は浴室にあります。4時間ごとに1錠必要です。

お風呂場にある薬を取るミッションです。

お風呂場は2階にあります。

入ると不気味な音が鳴り、鏡をクリックするとミッションが完了しますが…

モザイクをかけていますが、閲覧注意です!

大画面の俊雄君ビックリ要素がきます!

ゲームオーバー演出ではないので、ひるまずに進んでいきましょう!

ゲームオーバーを避けるために

『Do you have a grudge?』にはゲームオーバーの要素があります。特定の場所を調べることでゲームオーバーになるわけではなく、時間制限や調べる順番に関わる部分があるようですが、具体的な条件は不明です。

  • 時間制限説
    プレイ中に、伽椰子のうめき声がだんだん近づいてきます。この音が耳元まで来るとゲームオーバーになってしまうため、無駄な場所を調べないことが大切かもしれません。
  • 調べる順番説
    何度かプレイした結果、プレイ時間が毎回異なることに気付きました。ということは、制限時間が決まっているわけではなく、調べる順番に注意が必要なのかもしれません。特に2階に早く行き過ぎると、ゲームオーバーになりやすい印象です。

ゲーム内の演出

以下は攻略には直接関係ないかもしれませんが、『Do you have a grudge?』のゲーム内の演出についてのネタバレ解説です。

破れた写真

1階の寝室にあった破れた写真(画質が荒くてすみません)。

真ん中の子供は「佐伯俊雄」。左の女性は「佐伯伽椰子」。右の男性は「佐伯剛雄」…なのでしょうか?

伽椰子の顔が黒く塗られているのが気になります。

留守電の内容

ミッションで聞くことができる留守電の内容は以下の通りです。

[Record]
Konnichiwa!
Matthew and Jennifer aren’t around.
Leave message!

[Message]
Hey, guys. It’s Susan.
Mat, are you there?
Pickup… (sigh)
Okay. I’m leaving work now,
so you can try my cell…
or give me a call at home later.
(noise)

【留守電応答】
コンニチハ!
マシューとジェニファーは不在です。
メッセージをどうぞ!

【メッセージ】
もしもし、スーザンです。
マシュー、いるの?
出てよ… (ため息)
わかった。今、職場を出るところだから、
私の携帯に電話…
それか少ししたら家に電話して。
(激しいノイズ)

ここでこのゲームでプレイヤー以外に始めての固有名詞が出てきました。日本語版での『呪怨』のイメージしか沸かない方は、以下のように置き換えてください:

  • マシュー:徳永勝也(津田寛治)
  • ジェニファー:徳永和美(松田珠里)
  • スーザン:徳永仁美(伊東美咲)

ということは、マシューとジェニファーは既に呪怨の犠牲者になってしまっていそうですね。そして、スーザンも…

携帯電話の着信

リビングから折り返し電話をかけると、着信音がゲーム中絶えず鳴り響き続けます。家のどこかにスーザンの携帯電話があるということです。

それは2階の寝室(和室)から行ける「屋根裏部屋」で見つけることができます。

LOW BATT
電力低下

拾ったら、この表示の後、電源が切れてしまいました。

スーザンはどこへ…?

ちなみに携帯が消えた後、何者かの視線を感じたようなビックリ要素があります。

モザイクをかけていますが、閲覧注意です!

目力が強い!

どうあがいても絶望

おそらく上記の携帯電話の演出は、すべてのミッションを達成しないと見れない演出だと思うのですが、この演出を見てもゲームオーバーになります。

つまり3つのミッションをクリアしてもゲームオーバーになってしまうのです。

謎のダウンロード

ゲームオーバー画面には、以下のような記載がありました:

CLICK HERE TO WATCH THE CURSE GROW
DOWNLOAD THE ACTIVE DESKTOP.

ここをクリックして呪いの成長を見よう、
アクティブデスクトップのダウンロード。

クリックすると、本当にファイルがダウンロードされます(アーカイブ版でもダウンロードされます)。

ファイル名は「grudgeactivedesktop.zip」

解凍してみると、「フラッシュデスクトップ」という変わったデスクトップカスタマイズのプログラムファイルが入っていました。

…インストールしてみましたが、真っ暗になるだけ。

もしかしたら、今はデスクトップにフラッシュムービーを設定しても、何も見れないパソコンが多いのかもしれません。

補足:日本版『呪怨』

日本の映画版『呪怨』について簡単に紹介いたします。

『呪怨』は、ホラーの巨匠、清水崇氏が2000年に制作した映像作品です。

『呪怨』は、最初はビデオ版限定であまり売れなかったのですが、「怖すぎる」という口コミが広がり、映画化までされた伝説的なホラー映画です。

「呪怨」の意味

劇冒頭にて、「呪怨」の定義について、辞書の引用のような文言が表示されます。

じゅおん【呪怨】
つよい怨みを抱いて死んだモノの呪い。それは、死んだモノが生前に接していた場所に蓄積され、「業」となる。その呪いに触れたものは命を失い、新たなる呪いが生まれる。

つまり、強い怨みを持って人が死んだら、関係ある場所を呪う。そこに来た人を殺す。それで死んだ人に関係ある場所も呪われる… ネズミ講的な呪いです。

これは『Do you have a grudge?』の冒頭で表示された英文と同じような事を言っています。日本版は「業」などの言い回しが怖いですね…。

日本版『呪怨』のあらすじ

以下は日本版映画『呪怨』のあらすじです:

映画版第一作目の主人公は奥菜恵さんが演じる女子大生の仁科理佳(にしなりか)。仁科は福祉センターでボランティア活動をしている健気な子なのですが、前のヘルパーが来ないという電話を受け、ある老女の介護を担当することに。その老女が住んでいる家には…

主人公はあくまで仁科理佳ですが、色々な登場人物にスポットライトを当て、オムニバス形式で進んでいき、恐怖と呪いの世界が時間や空間を超えて、複雑に交差します。

呪怨の元として登場するのが、「伽椰子」という女性の霊と、その息子「俊雄」の霊です。主に伽椰子が呪怨の根源となり、家に関わる人物を呪っていきます。

『Do you have a grudge?』を振り返って

『Do you have a grudge?』は、その不気味な演出と緊張感でプレイヤーを引き込むホラーゲームです。物語の進行やキャラクターの背景を解き明かしながら、謎の依頼をこなしていく緊張感が魅力的です。しかし、ゲームオーバーを避けるためには、慎重に行動することが求められます。特に「時間制限」や「調べる順番」に気をつけることで、ゲームの進行がスムーズになり、より深くゲームの世界に没入することができるでしょう。

怖い世界を堪能しながら、呪われた家の謎を解き明かしていきましょう。次回のプレイでも、予想以上の恐怖が待っているかもしれませんよ!

ぴーちすのブログでは、他のビックリフラッシュについても詳しく紹介しています!他のビックリフラッシュについては「ビックリフラッシュの一覧記事」からご覧ください!

関連記

ビックリフラッシュまとめ【閲覧可能なURL付】
今回ご紹介するのは「ビックリフラッシュ」(Jump-scare Flash Movie)です。ここでの「ビックリ」とは、嬉しい驚きではなく、恐怖による驚きのことを指します。1990年代後半から2000年代前半にかけて、インターネット上では「...
怖いサイト一覧:危険度別に紹介する恐怖のサイト集【検索してはいけない言葉】
怖いサイトを危険度別に一覧で紹介!ドッキリ演出や動く演出の詳細、安全に閲覧するための注意点も解説。これを読めば、びっくりせずに済むかも?
タイトルとURLをコピーしました